無料のフリーソフトでバナーが作れるのか検証します!
Paint.net(ペイントドットネット・PDN)とは?
Paint.net(ペイントドットネット)とはwindowsに標準搭載されているペイントを高機能化させた画像編集やバナー作成などが可能なフリーソフトです。
【Paint.netが作られた経緯】
Microsoft Windows用にワシントン州立大学 (WSU) のプロジェクトとして始まり、マイクロソフトの指導と共に開発されたものなので品質的にも申し分ありません。初期状態の機能は非常に簡素化されていて、機能追加は後でプラグインという形で増やしていけるスタイルなので、初期画面がシンプルで直感的なのも初心者に好まれています。
【Paint.netを使う際の注意点】
注意点としては、文字を確定すると自動的に画像に変換されるので、文字修正をする際は履歴から過去に戻って再度打ち直す必要がある点です。ここはさすがに「Illustrator(イラストレーター)」や「photoshop(フォトショップ)」といった有料ソフトにはかないません。
【Paint.netでどんなバナーが作れるの?】
結論から言うと、こんな感じのシンプルなバナーが素人でも30分くらいで作成出来ます。
はじめに準備するもの
Paint.NETを使ってバナーやカバー画像を制作する際に、とても便利なプラグインを2つご紹介します。便利なプラグインは多数存在しますが、最低限この2つのプラグインは入れておいた方が良いです。
【Paint.netのプラグインの入れ方】
プラグインの入れ方は無料でダウンロードしたファイルをマイコンピュータの中の「ProgramFiles」の「paint.net」のフォルダの「Effects」など指定のファイルの中に入れてソフトを起動しなおすだけなので数分で出来ます。
アウトライン化するためのプラグイン「Outline Object.dll」
アウトラインとは「Illustrator」の機能のひとつで、文字データを線画に変換する機能のことです。Paint.NETでは文字は確定すると自動的に画像に置き換えられるので、むしろ文字の周りに縁取りする時などで使います。そして、「Outline Object.dll」はPaint.netで枠線や縁取りなどが簡単に出来るプラグインです。
サイトに行って以下のようなボタンがあると思うので、クリックします。
ダウンロードしたものを解凍して、中に入っているファイルの内のひとつ、「Outline Object.dll」をマイコンピュータの中の「ProgramFiles」の「Paint.net」の「Effect」フォルダに入れます。
あとはPaint.netを起動します。もし、既に起動している場合は、一度閉じて再起動してください。
【使い方】
文字などは新しいレイヤーを作成して行う方が良いです。
「効果」 > 「Object」 > 「Outline Object」 で簡単に縁取り出来ます。
文字などをセンタリングするためのプラグイン
サイトに行きダウンロードボタン(青色の Download now)からダウンロードをします。
解凍した中にある「Vandermotten.PaintDotNetEffects.ObjectAlign.dll」をマイコンピュータの中の「ProgramFiles」の「Paint.net」の「Effect」フォルダに入れます。さらにダウンロードしたフォルダにある「Install.exe」というファイルを実行してインストールします。
チェックボックスは全てチェックが入った状態でOKです。
【使い方】
「効果」 > 「Object Align」 > 「center Both」(中央寄せの場合)
アイコンを見ながら効果を選択してください。
文字だけのバナーの作成方法
「ファイル」から「新規作成」を押します。サイズはここではバナーでよく使われる300×250で作成してみますが、好きなサイズを選択してください。解像度はバナーならそのままで大丈夫ですが、印刷する場合は250以上に設定しましょう。
すると指定したサイズが背景として表示されます。
ペイント缶で背景を色付けしてから、四角形ツールで全体を囲みます。
文字入力ツールで文字を入力してからアウトライン化して完成です。
【完成例】
画像も使ったバナーの作成方法
背景レイヤーに背景を置きます。
バナーよりも大きな画像の場合は、直接レイヤーからインポートすると自動的にエリアが広がってしまうので、一度新規作成した別の画面で画像をサイズ変更します。
更にレイヤーを追加して画像を載せます。
人物の場合は魔法の杖というのを使ってトリミングするのが便利です。
トリミングするさいは、許容範囲という項目を調整することで人物だけや風景だけなどを選ぶことが出来ます。
トリミングした画像を背景の上に重ねます。そして文字などを書くスペースを円形ツールや四角形ツールとペイント缶で作成します。
文字などもレイヤーを追加してから入力します。日本語の文字はMeirio UIがおすすめです。あとは、先ほどの「効果」からアウトラインをとれば完成です。
【完成例】photoshopやillustratorのようにきれいに作るのは難しそうですが、早く簡単に作成することが出来るツールです。
バナー作成のポイント
・バナーは「Attention(注意)」を狙うことが高い効果につながるので、なんだろうと思わせるデザインが良い
・最も解りやすいメリットについて訴求するキャッチ
・架空のクリックボタンを設置し、詳しくはこちらと表記
Paint.NETで他にも出来る便利なこと
背景を透明にする
魔法の杖をクリックして消したい色の場所で左クリックします
今回は白いところをクリックします。
許容値の値を変更することで閾値を変えることができます。
色範囲が選択されるので「delete」キーを押すと背景色が消えます。
チェック柄が透明になった部分です。このままJpegで保存すると透明は「白」と判断されてしまうのでGIFで保存します。
レタッチ(写真データの加工・修正)
レタッチとは画像データ、特に写真を取り込んだデータを加工・修正する作業のことで、【Extract Channel】というプラグインが必要です。【Ed Harvey Effects】を入れると、【効果】に【Color】というサブメニューができ、その中に入っています。それから、【Alpha Mask】も用意してください。Ver2.0の機能を使いますので、古いままの人はバージョンアップしてください。
「氷文字」
「グラデ文字」
Paint.netの便利なマニュアル
その他の便利なフリーソフト
他にも無料でカバー画像、バナー、ロゴなどを作成できるフリーソフトでおすすめなのがGIMPとphotoscapeです。
GIMP(ギンプ)は無料の画像編集ソフトですが、その機能は有料のイラストレーターなどと比べてもそん色がないほど素晴らしいソフトです。ですが、機能が多すぎて初心者には難しいかもしれません。
photoscape(フォトスケープ)は無料の画像編集ソフトの中でもかなり多機能で使いやすいです。ロゴを消したり画像同士を合成することが出来るのも特徴です。
↓記事がお役に立った場合はSNSでシェアをよろしくお願いします。