低資金での起業・開業を考える方にとって、店舗を持ったり人を雇用する必要が少ないネットショップは非常に魅力的です。
起業を考える人のランキングベスト10
2位 リペア(靴やカバンなどの修理)
3位 ネットショップ
4位 学習塾・スクール
5位 宅配ビジネス
6位 リサイクル・質屋
7位 コインランドリー
8位 弁当屋
9位 居酒屋・カフェ
10位 リフォーム・清掃
ネットショップで開業するメリット
・設備投資や人件費がいらない
・副業でも始められる
・趣味の分野が活かせる
・HP制作のスキルが身につく
・Facebook・リスティング等、個人でも広告宣伝がしやすくなった
ネットショップの開業は大変人気ですね。インターネットで買い物をすることが当たり前になり、市場も拡大し続けています。
・2007年市場規模:5.3兆円(前年比120%)
・2008年市場規模:6.1兆円(前年比115%)
・2009年市場規模:6.7兆円(前年比110%)
・2010年市場規模:7.8兆円(前年比116%)
・2011年市場規模:8.5兆円(前年比109%)
・2013年市場規模:9.1兆円
そして、現在EC(エレクトロニックコマースの略でネットショップなど)業界はアマゾン、ヤフー、楽天などの大手が牽引して、市場規模は9兆円と言われています。
しかし、実は消費における割合でいうと3%に過ぎず、まだまだリアルの買い物には全然及びません。しかし、それは食材や住宅などネットと相性の悪い分野があることと、情報漏えいの危険性があるからで今後の伸びは確実と言われています。
同時に個人でネットショップを作成することも容易になったためたくさんのネットショップが誕生しています。大手の顧客囲い込みが加速する中、個人で低資金でネットショップを開業して成功するにはどうすればいいのでしょうか?今回も低資金での開業に絞って開業方法を見ていきます。
ネットショップ最大のメリットはなんといってもリスクを負わないことです。起業家にとって一番のリスクは収益が発生するまでの設備投資や家賃、人件費なんですね。これは非常に大事なポイントです。ネットショップにおいて、店舗は必要ありませんしコンピューターが働いてくれますから人件費もいりません。サーバー代の数千円くらいが投資金額ではないでしょうか。
さて、それではデメリットも見ていきましょう。
ネットショップで開業するデメリット
・大手に登録しなければ売り上げるのは難しい
・自分の商材を売るのでなければ在庫や固定費というリスクが発生する
・HP制作の知識がある程度必要
・他との差別化をはかれる商品を生み出すのが難しい
・商品の信用を得るのがむつかしい
EC業界はアマゾン、ヤフー、楽天などの大手が牽引して、市場規模は9兆円と言われています。ネット通販業界の中には毎年前年度の倍近い売上のペースで成長する企業もあります。
ネットショップ開業にかかる資金
ネットショップを開業する方法は、大きく分けて以下の3形態があります。近年、アマゾン、Yahooショッピング、楽天ショッピングなど大手のECモールに出店できるようになりましたので、少ない費用でネットショップを開設でき、HPも作成出来ます。
方法 | 費用 | 集客 | 信頼度 | お勧め |
---|---|---|---|---|
①モールショップ型 | ☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ネットショップが初めての方にお勧め |
②無料ネットショップを利用 | ☆☆☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆ | とにかく費用を抑えたい方にお勧め |
③独自のショッピングサイトの開業 | ☆☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆ | 自由にカスタマイズして好きなものを売りたい方にお勧め |
モールショップ型
比較表を見て分かるようにお勧めはYahooショッピングです。
※大手EC(ショッピング)サイトにおいて物販以外のサービスの販売が認められるかについて質問をいただいたので掲載します。
Yahooショッピングにおいて、原則物販でないサービスの提供は認められていません。
例外的に条件を満たせば、認められる場合もあります。
ストア運用ガイドライン
amazonにおいても、原則物販でないサービスの提供は認められていません。
Amazon出品についてQ&A
楽天ショッピングではサービスの販売も認められる場合があります。
メンテナンス業務などを販売しているお店もあります。
楽天ショッピング出品について
名称 | 初期費用 | 月額費用 | 売上ロイヤリティ |
---|---|---|---|
Yahooショッピング | 無料 | 無料 | 無料 |
Amazon | 無料 | 4900円 | 8~45% |
楽天ショッピング | 60000円 | 19500円 | 3.5%~6.5% |
独自のショッピングサイトの開業
種別 | 費用 |
---|---|
HP制作費用 | 無料~約10万円 |
サーバー契約費用 | 年間約1万5000円 |
在庫 | 無料~50万 |
広告宣伝費用 | 無料~50万円 |
商品がうまく売れ出すまでの生活費(例:20万円×6か月) | 約120万円(ネットショップの場合は副業であれば0円で大丈夫) |
合計すると無料~約100万円くらいでしょう。低資金で行うためには無料でサイトを制作し、大手のショッピングモールに登録して、アマゾンアフィリエイトなどを活用すれば無料で開業できるでしょう。もちろん、これはオークションに個人で出品するのと変わらず、それほど収益は望めません。しっかり、商品を売るお店としてネットショップを立ち上げるのなら在庫を持たない場合で約50万円、持つ場合は約100万円が相場のようです。
ネットショップを開業するためにはサイトの制作が必須です。しかもその出来が売上を大きく左右するのでサイト製作には十分な準備と時間をかけましょう。おすすめは完全無料で出来て編集も自由自在なワードプレスです。
ECサイト(ショッピングサイト)を作成できるワードプレスプラグインには以下のようなのがあります。
・Welcart
・WP OliveCart
・Custom Field Template
しかし、HPの知識があまりない方や勉強に十分な時間が取れない方もたくさんのネットショップ開業用のソフトがあるのでご紹介します。なかには無料で利用できるものもあります。
ソフト | 費用 |
---|---|
EC-CUBE | 無料~(有料オプションあり) |
cs.cart | 無料~(有料オプションあり) |
ネットショップ・オーナー5 | 29,800円~ |
ダヴィンチ・カート4 | 16,300円~ |
ホームページ・ビルダー17 | 15,800円~ |
ショップサーブ | 8,900円〜 |
無料ネットショップを利用
無料でネットショップを開業するためのツールも増えてきて、ネットショッピングサイトに革命を起こしています。
なんと初期費用だけでなく、維持費も無料です。ですが、ハードルが低い分、買い手からはお店の信頼度を不安視する声もあります。
それでは、無料ネットショップ作成ツールをご紹介します。
名称 | 登録ショップ数
クレジット手数料 |
運営会社
紹介 |
---|---|---|
BASE |
10,000件以上
1回3.6%+40円 |
Liverty
Stores.jpのように登録可能な商品点数が決められていません。また、有料オプションもなく全て利用できます。 |
Stores.jp | 25,000件以上
5% |
株式会社ブラケット
最短2分で、驚くほど簡単にオンラインストアがつくれるサイトプロのカメラマンによる商品写真の撮影サービスや梱包キットの無料提供などもあります |
※DeNAの運営する無料ECサイト「ZEROSTORE」はYahooショッピング無料化にともない2014年3月閉鎖されました。
ネットショップの運営と集客の方法
ネットショップとひとことで言っても様々な形態があります。それを難易度(リスクと収益が高い)別に見ていきましょう。
名称 | 難易度 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
アフィリエイト | ☆ | リスクがほぼなく簡単に始められる | 収益は少ない。また、高額な情報商材を売ろうとするとリスクが高い |
オークション・せどり | ☆☆ | 個人でも簡単に出品できる | 自分の得意な分野でなければ成功しづらい |
ドロップシッピング | ☆☆☆ | 在庫を持たずに好きな商品を売れる | 収益化が困難 |
ECサイト(ネットショッピング) | ☆☆☆☆ | 売りたいものを売れる、ネット上の個人商店 | 在庫というリスクを負い、大手サイトからの差別化が困難 |
サイトができたら、まず決めなければいけないのが「どういうターゲット」に「何を売るか」です。そして、それがどうして売れるかの市場分析を行います。うる商品を決める際のポイントは、「出来る限り他にない独自の商品をそれえて特徴を出すこと」と「売りたい商品でなく売れる商品を揃えること」です。ですが、どうしても売りたい商品があるなら、売れる工夫をすれば可能だと思います。また、アマゾンなどの品揃えを考えると一つ目の他にない商品というのも難しいですが、アマゾンではなくあなたのサイトで商品を探すメリットを出す方法を考えましょう。例えば商品をあなたが実際に使って詳細に報告するなんていうのもいいかもしれませんね。
そしてうる商品が決まったら次に問題なのが「仕入れのルート」です。どこから仕入れるのかを決めましょう。とはいっても中々個人で仕入れまで担当するのは難しいので最初はアフィリエイトやドロップシッピングからはじめるのもありかもしれません。
※(参考)
ドロップシッピング(Drop-shipping)とは、お客さんからの注文があなたのサイトに入ると代わりに製造元が商品をあなた名義で発送してくれるという仕組みのことです。つまり、「自分で商品の値段をつけれる」という点と、「在庫のリスクを持たずに自分名義で商品を売れる」という点でアフィリエイトと違うメリットがあります。ただし、「問い合わせ対応の必要が出る」という点や「価格競争になって利益が出にくい」というデメリットがあり、現状では人気サイトの管理人くらいしか利益が出ていなのが現状のようです。ですので、少ない費用で自分のお店を持ちたいからという動機ならありですが、儲けたいからというのはやめておいたほうがいいでしょう。たくさんの自分の好きなものや自分が作ったものを集めて素敵なお店を開いてください。友達と一緒にやっても面白いかもしれませんね。
マーケティング費用
お勧めのマーケティング方法 |
---|
楽天ショップやYahooショッピング、google marchantsなどに入る |
Facebook・Twitter広告 |
google・Yahoo!のリスティング広告 |
地域情報の無料告知サイトで紹介してもらう |
Facebook・Twitter広告やgoogle・Yahoo!のリスティング広告などがお勧めです。
リスティング広告は専門知識がいるのでこのサイトでも運用方法や始め方を初心者向けに解説しています。
代行業者に頼むとリアルタイムに解析できないほか、約20%の手数料も発生するのであまりお勧めできません。
ネットショップの場合、Facebook広告やTwitter広告がおすすめです。
ネットショップを始めたばかりは商品についても知られていないのでまずは口コミで広がりが期待できる施策を考えましょう。
また、開業する際はEXPOなどで情報週するのがお勧めです。様々な分野があるので是非参加してみましょう。
名刺に記載するアドレスはフリーメールアドレスは信用がないのでやめておいたほうがいいでしょう。
お名前.comなどで独自ドメインを取得(年間数百円からで取得可能)すればメールアドレスも簡単に作成できます。
商品を告知するには楽天ショップやYahooショッピング、google marchantsなどに入ってしまうのが一番手っ取り早いです。
なぜなら、google・Yahoo!・楽天といった巨大な力でお店に信用とお客さんを運んでくれるからです。
もちろん、自分の力だけでお店を盛況に持っていくことも可能です。
その際のポイントはSEO対策・SNS広告・リスティング広告です。詳しい方法も解説しています。
リスティング広告の始め方
他にもネットショップをするなら役立つスキルとして、ワードプレス・SEO・写真撮影と加工・個人輸入・配送契約などがあります。是非商戦してみてください。
ネットショップアイデアの紹介
古着リサイクルぱぱママはうす
古着を知育に活かしたアイデアショップです
セレクトショップじぃーま
輸入雑貨を集めた面白いサイトです。
木漏れ日ライト
安らぎのあるあたたかな光が印象的です。
ネットショプ開業のまとめ
日本アフィリエイト協議会の市場調査によると、2013年における
「月3万円以上のアフィリエイト収入があるのは全体の2.4%、アフィリエイターの約8割が収入1,000円未満」
それに比べて、ネットビジネスで月収数百万円の収益をうたうサイトの数はあまりにも多い気がします。
なかには「独自の調査では月30万円以上稼いでいるアフィリエイターは約半数」とするデータを出しているサイトも見かけます。
大抵そういうサイトにはネットビジネスの情報商材や高額ソフトの広告が貼られています。
ネットビジネスの分野は詐欺も多いので情報収集の段階からいくつかのサイトを回って
費用を払うときは、慎重に判断することをオススメします。
あくまでネットビジネスは在庫を持たずに低リスクに収益化を目指すのが良いのではないでしょうか。
そして大きな収益が得られなくてもたくさんの方にいい情報や商品を知ってもらえるのが楽しいという方にこそネットビジネスは向いているような気がします。
【フランチャイズをお探しの方へ】
フランチャイズWEBリポート
独立開業をする前にフランチャイズ100社を比較!資料請求無料
「【起業するには?】ネットショップを低資金で開業する方法」への3件のフィードバック
コメントは停止中です。