起業にはどのくらい費用がかかるの?どんな人が向いているの?

起業には平均いくらかかると思いますか?100万円?1000万円?そして、開業するのに向いている人はどんな人でどんなことをしようとしている人が多いと思いますか?

起業には平均いくらかかるの?

起業・開業するにはいくらかかると思いますか?
株式会社日本政策金融公庫総合研究所「新規開業実態調査」によると、開業に必要な資金の平均は約620万円、そのうち自己資金の平均が約230万円です。つまり、自己資金でも数百万円の費用がなければ開業は難しいんですね。

近年、起業家セミナーなどで起業を志す人がよく考える事業は環境関連の分野、高齢化に対応した介護事業、団塊の世代を対象にしたサービス関連事業を考えている人が圧倒的に多いですが、具体的な集客方法や利益を得る仕組みというところまで考えている人は稀で、大抵が漠然としたイメージを持っているだけということが多いです。まずはアイデアを練り、市場を調査したあと、抽象的なイメージを具体化することが大切です。

そもそもビジネスは何から生まれるのでしょうか?それは不便や困ったという感情です。そういった感情を知るためには、アンケートなどの方法もありますが、効果的なのはYahoo!知恵袋・教えてGoo・OKWaveなどのQ&Aサイトで自分が行いたいビジネスの分野における困ったを探すことです。
低資金開業

起業する目的で最も多いのは何?

産業振興公社の調査によると以下順だそうです。

  • 1位 自己実現
  • 2位 自分の裁量で仕事がしたい
  • 3位 社会貢献

一番多いのは自己実現ということで自分のやりたいことを実現する。一度きりの人生ですから夢を夢のままにしておくわけにはいかないという人が多いんですね。

ちなみに起業に関する2014年のキーワードと検索数は以下のようになっています。このデータはキーワードウォッチャーを基にしています。このように実際に検索されているワードからHP制作や起業アイデアを探していくのもお勧めですよ。

 検索ワード  検索数
 起業に成功しやすい女性  26,731
 起業  15,252
 週末起業  5,466
 起業するには  2,861
 起業 アイデア  2,667
 起業家  1,626
 起業 助成金  1,412
 日新起業  1,139
 amazon アフィリエイト 会社員時代 起業術  948
 1万円起業  843
 飲食店起業  707
 起業したい  663
 携帯 起業 アフィリエイト  629
 社会起業家  607
 人材派遣会社 起業  583
 シングルマザー 起業  556
 起業 失敗  548
 個人起業  544
 シニア起業  531
 サッカー 起業  527

こうして見ると、女性やシニアの起業に関するもの、低資金や週末・アフィリエイトなど手軽なもの、飲食店やサッカーなど具体的なものに分かれます。中でも女性起業家やシニア起業家は検索数の多さからもその人気が高まっていることが伺える結果となっています。

起業
起業するとはどういうことか?
個人事業なら税務署に開業業届けを提出する、会社なら法人を設立する、これで起業したことになります。しかし、あらかじめ資金繰りや事業の目標を決めておかなければすぐに資金が底をつき廃業ということにもなりかねません。創業後間もない時期は以下の点で圧倒的に不利な状況になります。

  • 信用がない
  • 知名度がない
  • 資金がない

これを克服するためには圧倒的に差別化できる技術、人脈や口コミ・プレスリリースなどによる広がり、費用対効果の良い広告方法が不可欠です。例えば学生起業は資金はない場合が多いですが、マスコミ等に取材してもらえる確率が上がるのでうまくいけば無料で大きな広告効果を得ることができます。

対象とする分野を絞り込んだあとは、その市場規模も調査しておきましょう。また、提供するものの価値を誰もがわかる言葉で説明できなければ当然お客さんにも訴求できないということになります。提供する方法についても資金繰りを加味して分析する必要があります。とにかく初期は資金繰りが大変なので、いかにして資金を調達できるかといかにコストや在庫のかからないビジネスモデルを考えるかも重要な要素でしょう。まずは以下の点を考えましょう。

①事業概要
②ビジネスモデル(事業構成)
③商品・サービス
④市場と競合の分析
⑤事業の推進体制
⑥損益計画と資金計画
⑦今後の事業展開と事業リスク

現実的な起業スタイルは2階建て起業と言われています。2階建て起業とは今までの人脈や経験・技術を活かした起業のことです。今までの人脈や経験・技術を活かした起業の成功率は7割弱に対し、新規分野へ参入した場合の成功率は3割を切ると言われています。新規分野へ参入したい場合は、その分野の専門家のもとで修行を積むなど十分な準備期間をとる必要があるようです。アメリカのベンチャーキャピタリストのこんな言葉があります。「この商品は優れているから間違いなく売れるといっていた起業家は誰ひとりとして成功していない」

また、製品競争力とプロモーション力とは以下の総合的な力で決まると言われています。

①製品理念
②性能、機能、コスト
③利便性、デザイン
④サービス、訴求力、集客力

ですので、「この商品は優れている」というだけでは②しか満たしていないんですね。さらにベンチャー起業を起こすには鋭いアンテナと卓越した行動力が必要です。


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起業する前の準備と心構え

  • 起業家支援セミナー・異業種交流会・起業したい分野のエキスポに参加する
    人脈と経験ほど起業に役立つことはありません。
  • HPを制作してみましょう。
    告知効果を考えても今後Webの需要は必ず増えていきます。
  • 事業計画書を他人に説明できる形で作成してみましょう。
    計画を作成することで情報も整理され、また創業補助金などの申請にも役立ちます

また、既に出来上がっているFacebookやTwitter、掲示板などのプラットフォームは最大限に活用しましょう。プラットフォーム自体の構築は大手にとっては有効な手段ですが個人起業にはリスクが高く、費用や時間がかかりすぎます。既にあるツールにうまくビジネスを載せることが重要です。そして「これから流行りそう」程度のものに手を付けないと、儲かる仕事は、厳しいでしょう。例えば、ITが普及したから、アプリ制作を勉強しようとか高齢化が進むから介護ビジネスをはじめようでは同じような考えの人が多いので意外と成功しません。一歩先を見てまだ手の付けられていない分野を開拓するくらいの気持ちが必要かもしれません。

マナビックネット編集部まとめ

最後に、目標なくして成功なしといいます。まずは細かなことは置いておいて1年後、3年後、10年後の自分がどうなっていたいかというイメージを常に描けるようにしましょう。そうすることでPDCA(Plan/Do/Check/Action)も回せるようになり、目標に向かって進みやすくなります。発明家によると「人間が想像したものはいつか必ず発明できるが思いつきもしないものは永遠に発明できないだろう」と言っています。