起業にはアイデアが一番大事。今回の起業アイデアはオフィスコンビニです。
オフィスコンビニとは
過去のアイデアから学ぶことは非常に重要で時代が変わっても変わらずに通用するアイデアはたくさんあります。例えば、富山の置き薬という話があります。富山売薬業の創業は江戸時代の元禄期。疫病は多発し、医薬品は不十分でした。医薬品販売も室町時代から続く売薬はあったものの店売りは少なく、薬を取り扱う商人の多くは誇大な効能を触れ回る大道商人が多かった。またこの時代、地方の一般庶民の日常生活では貨幣の流通が十分ではなく、貨幣の蓄積が少ない庶民にとって医薬品は家庭に常備することはできず、病気のたびに商業人から買わざるを得なない状況でした。
こうした背景の中で医薬品を前もって預けて必要な時に使ってもらい、代金は後日支払ってもらう先用後利のシステムを打ち出し富山売薬業の薬は大ヒットとなりました。江戸時代からこんなにすごいビジネスアイデアがあったんですね。
話はここで終わりません。この先用後利のシステムを現代のオフィスに活かしたのが「備蓄コンビニ」というシステムです。今でこそ一般化しましたが、オフィスの一角に半錠ほどのスペースを借りてお菓子屋ジュースなどを設置します。従業員は自由にそれを飲食でき、集金の際に後払いでお金を支払うという仕組みです。ついついコンビニまで行くのは面倒でも近くにあれば食べてしまうというわけですね。また、この仕組みは備蓄になるという点で震災などのための非常用備蓄としても効果を発揮します。
他にも日本で高度経済成長時代に低価格の下着を通販で売るというビジネスが大きな成功を収めました。その後、同じく高度経済成長を迎えたインドや中国において全く同じビジネスを行ったところ大きな成功を収めました。このように時期とタイミングが合えば過去のビジネスモデルから学ぶことは非常に多く、最新のニュースやビジネスアイデアコンテスト、ワールドビジネスサテライトなどのテレビ番組などからとても貴重なアイデアをもらえます。