知れば面白くなる!色々なマーケティング用語の名前を覚えよう!

ホームページ運営において、人間の性質や行動を研究した「行動心理学」の知識を理解することをオススメします。
なぜなら、ホームページを少し工夫するだけで、訪問者の心を掴む魅力的なものになるからです。

ドミナント戦略

セブンイレブンがこの戦略で大きな成功を収めたことで有名になりましたが、
チェーン店などが、ある特定の地域に集中して出店し、知名度を上げたり配送を効率化したりすることで、
同業他社よりも優位に立つことをねらう商業戦略です。
近くに店舗を集中して展開することで流通面で絶大な効果があります。
確かにセブンイレブンは交差点に向かい合ってあったりしますよね。

ランチェスター戦略

ランチェスター戦略とは軍事戦略から生まれたマーケティング手法で、強者には強者の戦い方、弱者には弱者の戦い方があるというものです。
ここでいう強者とは市場地位が1位のものです。それ以外は2位であっても弱者であると定義します。弱者の基本戦略は差別化戦略。強者の戦略は同質化(ミート戦略)。そして弱者・強者にはそれぞれ5つの代表的な戦い方があります。

戦法 弱者 強者
商品戦略 一点集中主義 物量戦
地域戦略 局地戦 広域戦
流通戦略 接近戦 遠隔戦
顧客戦略 一騎討ち戦 確率戦
戦法 陽動戦 誘導戦

シナジー効果

2つの要素が組み合わさる事により1つの効果以上に結果を上げる事が出来るという効果のことを言います。
例えばコンビニエンスストアに銀行ATMを設置することで、お金をおろしに来た人がついでに飲み物を購入して帰ったり、
コンビニに来た人が24時間空いているATMをたくさん利用することで銀行側にも手数料が上がるというように、
どちらにとっても収益が大きく伸びたそうです。
このように2つを組み合わせることで個別よりも大きな効果を生む現象はビジネスにとっても素晴らしいアイデアですので、
いい組み合わせを考えてみてはいかがでしょうか?
他にもガソリンスタンドにベーカリーショップができたり本屋の中にカフェが出来たりといった例もあります。

サブリミナル効果

サブリミナルとは潜在意識に働きかけるという意味の単語です。
動画とは実は高速で静止画が連続しているんですが、その動画の中に、
1コマやそれと同程度の非常に短い時間だけ別の画像を混ぜ込むことにより、
視聴者に気づかれる事無く混ぜ込んだ画像のイメージを潜在意識下に植えつける事が出来るんです。
人間は1秒あたり20コマや30コマ以上になる精密な動画の中に1コマだけ紛れ込ませると、
「混じっている事」自体にも気づくことが出来なくなります。
「混じっている事自体にも気づかないほど一瞬」の情報だと、
意識できる程はっきりした情報として感知できないが、
そのような画像が視覚情報として得られたという事自体は脳は認識しているため、
無意識の中にその情報が刷り込まれてしまう。理性で制御できる意識下の情報ではないため、
人はそうやって刷り込まれた情報に自然と従ってしまう行動が「サブリミナル効果」と呼ばれています。
ある実験をご紹介します。全然関係のない動画を再生して、
1秒間に15コマの動画のうち1コマに「コカ・コーラが飲みたい」という文言を流すという実験が行われました。
その動画を見た人は全くコカコーラの文字を見た覚えはないのに夜や朝にかかわらずコカコーラを買いに行く人が続出しました。
その結果、サブリミナル効果を使ったCMは禁止されました。

新奇恐怖症(ネオフォビア)

ネオフォビアとは今まで知らなかった新しい状況に対してまた新しいモノに対しての恐怖心を指します。
人は条件が同じであれば、知名度が高いものや知っているものを選ぶ傾向にあるというわけです。
では、知名度がないサービスや商品を売るためにはどうしたらよいのでしょうか?代表的な方法を紹介します。
①買い手に時間を与える
②比較対照表を示す
③言い方を変えるを変える
「おいしくて健康になれるジュース」と「細胞の一つ一つに栄養を届けるジュース」だと後者のほうが健康的に聞こえます。

ハロー効果

人は他人や良く知らない商品を評価する際、その人の経歴や出身大学、実績などを無意識に重視します。
消費行動においても、見慣れない商品、名の売れていないベンチャー企業などは不安になります。
その対策としては、知名度の高い企業や、有名な取引先を積極的にホームページで紹介します。
全国ネットやグローバルな活動をアピールすることも効果的です。

バンドワゴン効果

流行りのものを多くの人がそれを買い求めるようになるということです。
他者に追随することで「自分も周囲と同じになることができた」
という安心感があるので、流行のものは売れるのです。

フォールス・コンセンサス効果

人は人気のあるもの、支持されているものを価値があると考える傾向があります。
自分の価値基準と信じていても、実際は他人の流行や価値観に影響されるのです。
また、自分の選んだ商品を他の人も同じように支持しているか気にすることを、フォールス・コンセンサスといいます。
この効果を利用するには
ホームページに口コミを載せて、商品に人気があることをアピールします。
やらせやサクラだと思われると逆効果なので注意しましょう。

スノッブ効果

他の人とは違ったものが欲しいと思うこと
希少な品物は欲しくなり、一般的なもの、ありふれたものは欲しくなくなります。
商品の希少性を見つけて、積極的にアピールします。
「限定品」「希少品」「このホームページでしか手に入らない」など、入手困難をアピール。
手頃な値段の商品のほかに、レアで高価な商品を用意。

ヴェブレン効果

サービスやものが高価なほど、それを手に入れること自体に特別な消費意識・欲求が芽生え、買いたくなる
「売れないから」といって安易な値下げは考えもの。商品の価値自体が低いと見なされるおそれがあります。

カクテルパーティ効果

人混みや雑踏の中でも、自分の名前を呼ばれると気がつきます。漠然とした物音より、自分に呼びかけられている音の方がはっきりと認識できることを、カクテルパーティー効果といいます。
これを利用するためには、
商品のターゲットを明確に絞ります。例:「50歳からの基礎化粧品」「薄毛で悩んでいる人へ」
ホームページに複数のコンテンツがある場合、対象者ごとに切り分けます。例:「はじめて利用される方へ」「TOEIC400点以下の方」

単純接触効果(ザイアンスの法則)

単純に何度も繰り返し目にするだけで、好感度があがる効果をザイアンスの法則といいます。
これを利用するためには、
定期的なメール配信、継続的な広告をします。ただし、過度な宣伝・勧誘は嫌がられます。特にメール配信はスパムと思われないよう気をつけましょう。
ツイッターにて商品に関心がある人に情報を配信します。広告だけではなく、親近感をもたれるような呟きをすると効果的。

ベビーフェイス効果

人は無意識に常に他者の存在を求めています。ホームページに人の顔があると、まずその顔に注目し、次に表情へと目がいきます。笑顔であれば人を安心させる効果があります。
また、丸顔で目が大きい人は、優しそうと認識されます。これをベビーフェイス効果といいます。
これらを利用するためには、
ホームページに従業員や生産者の写真を載せます。穏やかに笑っている顔が効果的。
丸顔で目の大きい人がいれば積極的に協力してもらいましょう。